「つくれ! ワガハイ博士の新兵装」解説書

1. あらすじorz

 ワガハイ博士率いる「悪の組織」は今、サブプライム問題だの何だので経済的危機に瀕しています。
 発明したメカはおろか、工廠のインフラの大部分も銀行に差し押さえられ、通常活動もままなりません。戦闘員達も博士の尿で飢えをしのぐ日々。

 博士の手元に残されたのは、「微妙」との理由で保留状態にあった新兵器『ワガハイマン』の設計図、無数のガラクタ、ちょっぴりのへそくり、そして不安定な生産マシン。

 こうなったら、是が非でも『ワガハイマン』を完成させて、どうにかして組織の建て直しを図るしかありません。『ワガハイマン』完成の暁には組織の活動規模は大幅に改善、多額の借金も余裕で完済できるに違いない…ハズ。

2. 概要

 このゲームの目的は、『ワガハイマンパーツの完成』です。16種類あるワガハイマンのパーツ設計図から、より多くの、より高得点のパーツを完成させていきましょう。

 あなたが用いるのは、6種類の絵柄が描かれたサイコロ5つ。毎ターン、これを振って材料をあつめ、設計図に沿って材料を消費してパーツを作っていきます。材料を消費した後サイコロが残っていたら、さらに振りなおすこともできます。

 でも気をつけてください。サイコロを振ったときに、消費できる材料が1つも出なかった場合には、不安定な生産ラインは「爆発」してしまいます。そうなると、すでにラインに乗っていたパーツは跡形もなく破壊されてしまうのです。
 また、ターンが終わるごとに、博士の資産は徐々に差し押さえられていきます。まずはへそくりから、そしてそれが無くなると『ワガハイマン』の設計図さえも差し押さえられてしまうのです。

3. 画面説明

 ゴチャゴチャしててごめんね。

画面説明

4. 操作方法

 主な操作方法は以下のような感じ。

主な動作携帯携帯(一部)PC
決定、続行
サイコロを振る
[5]ジョグ中央キー5, Enter
キャンセル
ターン終了
[9](なし)9
選択[2,4,6,8]ジョグキー2,4,6,8,方向キー

 さらに、PC上でプレイしているときには、選択以外の動作は対応するボタン表示をクリックすることでも遊べます。サイコロや設計図の選択の際は、そのサイコロや設計図自体をクリックすることでも選択動作を行うことが出来ます。
 テンキーの配列が携帯とPCでは上下逆のため、テンキーで選択動作をするのはちょっと難しいかも。

5. ゲームの流れと遊び方

 プレイヤーはあなた一人ですが、便宜上「ターン」という言葉を用いて説明します。
 1回のゲームは複数回のターンからなり、その中で設計図を完成させていきます。

 なお、ゲーム中の行動のうち、必ず行わなければならない行動は赤文字に"(must!)"を付加し、行わなくともよい行動は青文字に"(may)"を付加して表示します。

5.1. 材料サイコロを振る

 ターンが開始したら、5個の材料サイコロを振ります(must!)
 サイコロに描かれた意匠は以下の6種類。

材料:布 ただの布切れです。
材料:回路 回路 よくわからない基板です。
材料:バネ バネ バネの切れ端です。
材料:インゴット インゴット クズ鉄を精製したものです。
材料:クリスタル クリスタル イオンキャノンの原材料です。
裏工作 裏工作 素材ではありません。効果は後述。

 適当なタイミングで[5]を押して止めてください。

5.2. 材料を消費

 サイコロを止めたら、その中から最低1個の材料を消費します(must!)
 出た意匠の中から任意の材料を選択し、その材料を使いたい設計図を選んでください。

 材料を選んで…
 ↓
 設計図に使う

 消費した材料のサイコロと、設計図に描かれたレシピは空白になります。

5.3. 追加行動

 最低1個の材料を設計図に適用した後は、いくつか行動の選択肢があります。

  1. さらにいくつかの材料を消費する(may)
    サイコロで出た材料は1個以上、何個でも消費できます。
  2. 残ったサイコロを振りなおす(may)
    材料を消費して、まだサイコロが残っている場合には、それらを全て振りなおすことが出来ます。ただし、振りなおすたびにさらに最低1個の材料を消費(must!)せねばなりません。
    [9]キーを押して材料選択を終え、振りなおすことを選んでください。
  3. ターンを終了する(may)
    自分からターンを終了することは、「安全にターンを終える(後述)」方法の1つです。
    [9]キーを押して材料選択を終え、ターン終了を選んでください。

5.4. 設計図の完成

 ラインに乗った

 材料を消費していって、設計図に描かれたアイコンがすべて空白になると、そのパーツは完成間近となります。しかし即座に点数が入るわけではありません。
 完成間近となった設計図は「生産ラインに乗った」とみなし、「安全にターンを終えた(後述)」場合にはじめて点数になります。

5.5. 安全なターンの終了

 ターン終了、パーツ完成!

  1. 自らターンを終了した
  2. 5個の材料サイコロをすべて消費した

 のどちらかになったら、「安全に」ターンを終了したことになります。
 生産ラインに乗っていた設計図は無事完成し、設計図に割り当てられている点数を獲得できます。

 ターンを終了すると、あなたはリソースを失います(差し押さえ)。スコア欄の下部に表示されている「へそくり」が残っているうちは、へそくりが1つ減ります。へそくりが無い場合には、未使用設計図がランダムに1枚失われてしまいます。
 完成した設計図は取り除かれ、新たに3枚になるように未使用の設計図から補充されます。

5.6. 裏工作(追加行動)

 裏工作成功

 裏工作は素材ではありませんが、素材と同じように消費することができます。しかし設計図を進行させるのには使えません。
 これは、材料の収集よりも資金繰りに重点を置くことを表したアイコンです。

 裏工作アイコンを2つ以上消費すると、裏工作が成功したことになります。
 この状態で5個のサイコロをすべて消費した場合、ターンを終了するかわりに、ターンを進めずにもう一度サイコロを5個振る(may)ことを選べるようになります。荒稼ぎするチャンスです!

5.7. 失敗

 失敗なのだ…

 サイコロを振ったときに、設計図に表示されている(消費できる)材料を1つも振れなかった場合には、失敗となります。失敗するとかなりひどいことに。

  1. ターンが強制的に終了します(裏工作も無効)
  2. その時点で生産ラインに乗っている設計図は、完成せずに消滅します

 また、安全にターンが終了したときと同様にへそくりまたは設計図が1つ減ります。ラインに乗っている設計図が消滅した場合、そこにも新たに設計図が補充されます。

5.8. ゲームの終了と最終結果

 ゲーム終了

 設計図の残り枚数が0枚になったターンが終わると、ゲーム終了です。

 ペアボーナス

 無事開発できたワガハイマンパーツを装着していきます。
 パーツの中には、右腕と左腕のように対になったパーツが多数あります。対になったパーツを両方とも完成していた場合、ペアボーナスとして得点が+2されます。

6. 付録

6.1. 設計図一覧

構成 点数 画像 名称 必要な材料
単体 5 ワガハイマンイヤー ワガハイマンイヤー 回路回路回路インゴインゴインゴ
単体 2 ワガハイマンインカム ワガハイマンインカム 回路回路クリクリ
単体 5 ワガハイマンアミュレット ワガハイマンアミュレット バネバネクリクリクリクリ
単体 5 ワガハイマンフリル ワガハイマンフリル 布布布布布
ペア 2 ワガハイマンウィング ワガハイマンウィング バネインゴクリクリ
2 ワガハイマンビット ワガハイマンビット 布バネバネクリ
ペア 4 ワガハイマンブレード ワガハイマンブレード 布布布インゴインゴクリ
4 ワガハイマンギプス ワガハイマンギプス 回路回路バネバネクリクリ
ペア 2 ワガハイマンリボン ワガハイマンリボン 布布布
2 ワガハイマンレイガン ワガハイマンレイガン バネバネバネ
ペア 3 ワガハイマンバンデージ ワガハイマンバンデージ 布回路バネインゴクリ
3 ワガハイマンレンズ ワガハイマンレンズ 布インゴインゴクリクリ
ペア 4 ワガハイマンキッカー ワガハイマンキッカー バネバネバネインゴインゴ
4 ワガハイマンジャンパー ワガハイマンジャンパー 回路回路回路回路バネ
ペア 3 ワガハイマンテイル ワガハイマンテイル 布回路回路回路
3 ワガハイマンタンク ワガハイマンタンク インゴインゴインゴインゴ

6.2. 戦略の指標

 どうする?

 上の画像のような状態を仮定します。可能な限り、このターンで上2つの設計図を無事に完成させたいと考えております。
 さてこの場合、布とバネ、どちらを消費したほうがよいでしょうか?(3つとも消費せずに振りなおすパターンは考えないことにします)
 たぶん、大半の人が直感で「バネ」を選ぶと思いますが…。

 サイコロなので各材料の出る確率は 1/6 です(携帯の乱数発生器の精度は考えないで!)。これ以降の1〜2回の振りなおしの際に失敗しない確率、および2つとも完成する確率に着目してみます。

次の振りなおしで
失敗しない
次の振りなおしで
必要材料を振る
次の次の振りなおしで
失敗しない
次の次の振りなおしで
必要材料を振る
成功確率 総合成功確率
布を消費 バネ・インゴ・!を振る
=1-(1/2*1/2)
=3/4(=75%)
バネを1個振る
=10/36(=27.8%)
バネ・インゴ・!を振る
=1/2(=50%)
バネを振る
=1/6(=16.7%)
10/36*1/6
=10/216(=4.6%)
10/216+1/36
=16/216(=7.4%)
バネを2個振る
=1/36(=2.8%)
- - 1/36(=2.8%)
バネを消費 布・バネ・インゴ・!を振る
=1-(1/3*1/3)
=8/9(=88.9%)
バネを振り布を振らない
=9/36(=25%)
布・インゴ・!を振る
=1/2(=50%)
布を振る
=1/6(=16.7%)
9/36*1/6
=9/216(=4.2%)
9/216+9/216+2/36
=30/216(=13.9%)
布を振りバネを振らない
=9/36(=25%)
バネ・インゴ・!を振る<
=1/2(=50%)
バネを振る
=1/6(=16.7%)
9/36*1/6
=9/216(=4.2%)
布とバネを振る
=2/36(=5.6%)
- - 2/36(=5.6%)
布とバネを消費 バネ・インゴ・!を振る
=1/2(=50%)
バネを振る
=1/6(=16.7%)
- - 1/6(=16.7%) 1/6(=16.7%)

 成功確率だけに着目すれば、この回で布とバネの両方を消費し、1個の振りなおしで最後のバネが出ることを望むのが最も確率が高くなります。しかし失敗確率も50%で潜んでおり、完成したパーツが無駄になる可能性が高くなっています。
 バネを消費した場合、次の振りなおしで失敗する確率は非常に低く、成功率も悪くありません。布だけを消費した場合にちょっとリスキーな値なのは一目瞭然です。

 というわけで、基本戦略として「少ない個数の振りなおしの際は消費できる材料を広く構えよう」を挙げることができます。次の振りなおしで、3種の出目でアウトになるか、2種の出目でアウトになるかは雲泥の差なのです。

6.3. 元ネタ

 Photo of Code Knacker (C)Mobius Games

 このゲームを作る際にパク参考にしたのが、Reiner Knizia氏原作・Ravensburger社発行のカードゲーム"Code Knacker"です。

 本来は多人数で対戦するパーティーゲームなのですが(でもあまり多いとバランス悪い気も…)、プレイ人数1-6人と記載されてる通り、ソリティアも可能なのです。ワガハイ博士のゲームは、Code Knackerのソリティアをモチーフにしています。

 元ネタとの相違点は以下の通り:

 一人プレイは何度もやってみてハイスコアを目指すというやや根暗なゲームですが、(個人的に)面白いと思ったので元ネタとして使ってみました。
 多人数戦も(とくに3〜4人くらいが)とても楽しいゲームですので、ぜひ買ってみてね!

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